屋根の劣化症状の基本ガイド!代表的な症状と放置の危険性

屋根の劣化症状の基本ガイド!代表的な症状と放置の危険性

下関市、宇部市、山陽小野田市、山口市を中心に外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理・リフォームを専門にしている

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)です!

外装劣化診断士の平井です!

屋根の劣化症状を把握することで、適切なタイミングで対処できます。屋根は住まいにとって、重要な役割を持った場所です。屋根がなければ雨風はもちろん、真夏の日差しの中、過ごさなければなりません。住まいとしての機能は果たせないのです。

ただ、外壁と同様に屋根は外部環境の影響を1年中受け続けます。ダメージを受け続けた屋根は経年劣化をして、その耐久性を失っていくのです。屋根を長持ちさせたいなら、定期的なメンテナンスや屋根塗装が求められます。定期的なメンテナンスをすることで、細かくて軽い劣化症状を補修すれば屋根は健康状態を保てるのです。

そうはいっても、屋根塗装や修理専門業者に、毎月チェックしてもらうのは現実的とはいえません。家主も自分で劣化症状を理解することで、屋根塗装や修理の適切なタイミングを見極める知識が求められるのです。

そこで今回のお役立ちコラムでは、屋根の劣化症状についてプロの意見をくわしくお話しします。読むことで、適切な対策と放置した場合どのような問題が発生するのか理解できるでしょう。

▼合わせて読みたい▼

初めての外壁塗装でも安心!下関市で塗料の耐用年数と費用をわかりやすく解説

問い合わせバナー

代表的な屋根の劣化症状

2_屋根の劣化症状は早期発見と対応で深刻な問題を回避できる

以下、代表的な屋根の劣化症状です。

色あせ
  • 初期の劣化症状
  • ・屋根の塗装面の色合いが薄くなったように見える
  • ・白っぽく感じたりくすんだり見える場合も
コケやカビ
  • 塗料の保護力が失われたサイン
  • ・胞子と菌糸で屋根全体に広がっていく
  • ・美観や清潔感が失われる
  • ・塗料の保護機能の低下がさらに低下する
ひび割れ
  • 塗装の保護力が失われたサイン
  • ・放置すると大きくなる
  • ・最終的に屋根がずれるトラブルも
  • ・雨水が入って雨漏りにつながる
はがれ
  • ・塗装がはがれた状態
  • ・防水シートがむき出しになった状態だと保護機能はないに等しい
  • ・屋根材が雨水を吸収して劣化が進む

これらは代表的な屋根の劣化症状です。色あせはふと屋根を見た際に気づけるかもしれません。また、2階建てや3階建ての住まいなら、上階の部屋から屋根を見ると気付ける可能性はあります。ただ、屋根の一番てっぺんを日常的にチェックするのは困難です。

そばに坂道があって屋根を見下ろせる位置に行けるなら、チェックもできるでしょう。そのような例外を除けば、屋根の専門業者にチェックしてもらうしかないのです。

屋根塗装は不要だがメンテナンスは必要な瓦屋根

屋根材は多種多様です。基本的に粘土瓦の屋根以外は、屋根塗装が必要と考えてください。マンションやアパートのような平らな屋上でも、防水工事が必要です。

粘土瓦(釉薬瓦(ゆうやくがわら)・いぶし瓦)は屋根塗装が要りません。粘土を焼いて成形しており、耐久性が高いからです。その他の、スレート屋根やセメント瓦、モニエル瓦は屋根塗装が要ります。その他、金属屋根であるガルバリウム鋼板やトタンも屋根塗装が必要です。

ただし勘違いしてはいけないことがあります。「粘土瓦は屋根塗装が不要でも、メンテナンスは必要」な点です。たとえば粘土瓦のてっぺんには、棟という部分があります。屋根の面と面が交わる辺りに設置されているのが特徴です。金属屋根の場合、その棟を棟板金という部材が覆っています。

棟は土台となる熨斗瓦や棟瓦を積み重ねて作るのですが、固定のために漆喰を作っているのです。漆喰は消石灰とつなぎのノリやスサなどで作っています。漆喰はお白の白壁にも使われているものですが、瓦に対する接着剤のような役割もあるのです。その漆喰も経年劣化します。

棟は屋根の面と面が交わる場所といいましたが、漆喰が劣化してはがれたり穴ができたりすると問題です。雨が降った際、その交わった部分のカバーがないため、雨水の侵入口になります。また、瓦の耐久性は高いのですが、経年劣化でもろくなれば割れることもあるのです。棟板金も固定するため、釘やビスが使われています。その釘やビスも経年劣化でサビると固定力を失うのです。このような経年劣化の結果、そこから雨水が侵入する場合もあります。そのため粘土瓦でもメンテナンスは必要なのです。

屋根裏の点検

屋根裏の点検は、屋根の劣化を早期に発見し、深刻な問題に発展する前に対処するために非常に重要です。屋根裏は建物の内部構造に直接関わる部分であり、小さな問題が大きな被害につながる可能性があります。定期的な点検を行うことで、以下のリスクを未然に防ぐことができます。

漏電リスクのアップ

屋根裏に水が侵入すると、電気配線が濡れて漏電のリスクが高まります。漏電は火災の原因となるだけでなく、家族の安全にも重大な脅威をもたらします。特に、古い建物では電気配線が劣化している場合が多く、水分が混入すると絶縁が破壊され、短絡が発生しやすくなります。漏電が発生すると、感電事故の危険性も高まるため、迅速な対応が求められます。

さらに、漏電によって電気機器が正常に機能しなくなるだけでなく、電気代の増加や電子機器の故障など、経済的な損失も引き起こす可能性があります。定期的な屋根裏の点検では、電気配線の状態を確認し、必要に応じて補修や交換を行うことで、これらのリスクを大幅に低減することができます。また、防水対策を強化することで、水の侵入を防ぎ、電気系統の安全性を確保することが可能です。

害虫、害獣の侵入リスク

湿気が多い屋根裏は、害虫や害獣が住み着きやすい環境となります。シロアリやネズミ、その他の害獣が侵入すると、木材を損傷させるだけでなく、健康被害を引き起こす可能性もあります。シロアリは木材を食害し、建物の耐久性を著しく低下させます。また、ネズミや他の害獣は、糞尿による衛生被害や、病気の媒介源となることがあります。

さらに、害虫や害獣が繁殖すると、屋根裏内の材料を破壊し、断熱材や配管類にダメージを与えることもあります。これにより、断熱性能が低下し、夏は暑く、冬は寒く感じるなど、居住環境が悪化します。また、害獣が巣を作ることで、騒音や悪臭が発生し、生活の質に影響を与えることも少なくありません。

屋根裏の点検を通じて、害虫や害獣の侵入経路を早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。例えば、隙間や穴を塞ぐ、トラップを設置する、防虫剤を使用するなどの方法があります。また、屋根裏の清掃を定期的に行い、湿気を抑えることで、害虫や害獣が住みにくい環境を作ることも有効です。

さらに、専門業者による定期的な点検とメンテナンスを依頼することで、害虫や害獣の侵入を未然に防ぐだけでなく、発見された場合にも迅速かつ適切な対処が可能となります。これにより、建物の安全性と居住者の健康を守ることができます。

問い合わせバナー

屋根の劣化を放置すると起こる雨漏りの怖さ

屋根の劣化を放置すると起こる雨漏りの怖さ

屋根に限らず外壁でも、経年劣化により起きる大きなトラブルが雨漏りです。結論からいうと、雨漏りを放置して劣化が進むと住めなくなります。ではどのような危険があるのか、以下でくわしくお話ししていきます。

▼合わせて読みたい▼

外壁の劣化症状の基本ガイド!代表的な症状と放置の危険性

雨漏りによる住まいの耐久力の低下

雨水が住まいに入ると、耐久力が低下します。雨漏りで怖いのが木材の腐食です。屋根から侵入してきた雨水で、柱や梁は腐食します。

木材が腐食するのは木材腐朽菌という菌類の仕業です。木材腐朽菌は空気中を漂っており、やがて木材に落下します。芽を出して菌糸体になってから、木材に侵入するのです。

木材腐朽菌も微生物という生物ですから「水」「空気」「温度」「栄養」を求めます。雨に濡れた木材には水が含まれているのです。含水率78%から150%は木材腐朽菌によって快適な環境になります。雨漏りによる高い湿度も木材腐朽菌にとっては過ごしやすい環境です。結果、木材は腐ります。

シロアリが集まる

雨漏りで湿度も高まり木材が腐食すれば害虫も寄ってきます。住まいにとって大敵になるのがシロアリです。腐食した木材はかじられて細くなります。当然、住まいの耐久性は低下するでしょう。自然に修復されるわけでもありません。

住まいを支える柱や梁の耐久性が低下すると倒壊リスクが高くなります。とくに怖いのは地震です。地震の激しい揺れに耐えられず、住まいは倒壊します。雨漏りは大切な家族を危険にさらす大きなトラブルなのです。

カビによるシックハウス症候群の脅威

高湿度の環境を喜ぶのは、木材腐朽菌だけではありません。カビも雨漏りによって増殖する厄介者です。天井や壁紙に黒い点が広がる光景は美観を損ないます。ただ、カビは美観だけではなく、健康被害が厄介なのです。

カビの胞子を吸い込むことで発症するシックハウス症候群があります。シックハウス症候群の症状は多岐にわたります。

  • 目:かゆみや熱さなどの刺激
  • 鼻:鼻づまりやムズムズ感
  • 皮膚:皮膚の乾燥や赤み。顔のカサつきとかゆみ
  • のど・呼吸器:声のかすれと、のどの乾燥や咳
  • 精神・神経:頭痛や疲労感やだるさ、吐き気や嘔吐

これらはシックハウス症候群の代表的な症状です。抵抗力が弱い子どもや高齢者といっしょに住んでいる方なら心配でしょう。だからこそ雨漏りは避けなければなりません。

参照:社団法人日本建築士会連合会 木材と腐朽

参照:平成 26 – 27 年度厚生労働科学研究費補助金 健康安全・危機管理対策総合研究事業 科学的工ビデンスに基づく「新シックハウス症候群 に関する相談と対策マニュアル(改訂版)」の作成 研究班

問い合わせバナー

屋根の劣化症状が気になるならオムラにお任せください

屋根の劣化症状が気になるならオムラにお任せください

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)は昭和58年、下関で創業してから35年以上、外壁塗装と屋根塗装の他、雨漏り修理を手掛けてきました。長期にわたる経験による技術力の積み重ねがあります。

また、外壁の劣化症状に対し専門知識を駆使して適切に判断できる「外装劣化診断士」も在籍しているのです。外装劣化診断士は建物の専門資格として、一般社団法人住宅保全推進協会の認定を受けています。そのため自信を持って「屋根修理や塗装をお任せください」といえるのです。

オムラへのご相談はホームページの問い合わせフォームをご利用ください。その他、メールや電話でも受け付けております。ショールームもございますので、お気軽にご相談ください。

執筆者/監修者

人気記事

お問い合わせはお気軽に!
ご都合にあわせてお問い合わせ方法をお選びください。

メールの方はこちら

0120-221-256

問い合わせ
無料見積
QUOカード
プレゼント
PAGE TOP