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外壁塗装で下地処理が重要な理由|長持ちする外壁のために
2025年10月01日(水)
下関市、宇部市、山陽小野田市、山口市を中心に外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理・リフォームを専門にしている
外装劣化診断士の平井です!
外壁塗装は、建物を紫外線や雨風から守り、美観を維持するために欠かせないメンテナンスです。塗装工事で重要なのは「どの塗料を選ぶか」よりも「塗る前の下地処理が適切に行われているか」だと、ご存じでしょうか。
高性能な塗料を使っても下地処理が不十分だと、早めに塗膜が剥がれてしまい、膨大な修繕費用がかかるかもしれません。
下地処理とは、外壁塗装を行う前に外壁表面の状態を整え、塗料の密着率を高める作業です。外壁は長年の間に「汚れ・カビ・藻・排気ガス・チョーキング(粉化現象)・ひび割れ」など、さまざまなダメージを受けています。
仮に、そのまま塗料を塗ると見た目はきれいに見えるものの、剥がれや浮きが発生しやすくなります。塗料の性能を引き出し、塗装後の効果を長持ちさせるうえで、下地処理は必須です。
今回のお役立ちブログでは、
- ・外壁塗装における下地処理の役割や作業内容
- ・下地処理を怠った場合のリスク
- ・手抜き施工の業者を選ばないためのポイント
をお話しします。
下地処理の具体的な工程と役割を知ろう!作業は主に5種類!
下地処理といっても、さまざまな作業があります。主な工程は次の通りです。
- ・高圧洗浄
- ・ひび割れ(クラック)補修
- ・ケレン作業・旧塗膜除去
- ・シーリングの打ち替え・打ち増し
- ・下塗り(シーラー・フィラー)
それぞれみてみましょう。
高圧洗浄
外壁に付着した「汚れ・カビ・コケ・藻」を、強力な水圧で洗い流します。結果、塗料が汚れに乗ってしまうのを防ぎ、外壁に密着させる状態をつくります。
とくに北側の壁面や日陰部分は湿気がこもりやすく、藻やカビが発生しやすいため、念入りな洗浄が必要です。
ひび割れ(クラック)補修
クラックを放置すると雨水が浸入し、内部の木材や断熱材を劣化させる恐れがあります。
多くの場合、シーリング材や樹脂を用いて外壁の防水性を確保しますが、クラックの大きさによって、補修の仕方は若干変わります。
ケレン作業・旧塗膜除去
外壁や金属部材についている「剥がれかけの古い塗膜」を削り落とす作業です。サンドペーパーや電動工具で削り、サビがある部分は防サビ処理を施します。
シーリングの打ち替え・打ち増し
サイディング外壁の目地や窓周りのシーリングは、紫外線や気温変化で硬化・ひび割れを起こすことも珍しくありません。シーリングに不具合が生じている場合は補修が必須です。
完全に取り除いて新しく充填する「打ち替え」のほかに、部分補修の「打ち増し」の場合もあります。
下塗り(シーラー・フィラー)
下地処理の仕上げとして、塗料の密着を高める「下塗り材」を塗布します。
吸水性の高いケイカル板やモルタルでは、シーラーやフィラーで下地を安定させることが重要です。
下地処理を怠るとリスクがある!何が起こる?
下地処理を行った場合のリスクは次の通りです。
- ・塗膜の早期剥離
- ・膨れ・割れの発生
- ・外壁材そのものの劣化
詳しい内容をみてみましょう。
塗膜の早期剥離
下地が整っていないと、塗料の密着性が低下します。塗装後の効果が短くなり、外壁塗装が台無しになるでしょう。
外観が悪くなるだけでなく防水性能も低下するため、雨水が浸入しやすくなります。
膨れ・割れの発生
下地の劣化を放置したまま塗装すると、施工後しばらくして「膨れ」や「クラック(ひび割れ)」が発生します。
下地と塗膜の間に湿気や空気の侵入を許してしまうのが原因です。
外壁材そのものの劣化
塗装の役割は外壁材を保護することですが、下地処理を怠ると雨水が直接浸透し、サイディングやモルタルの内部から劣化が進みます。
最終的には単なる塗り替えでは対応できず、外壁材自体の張り替えや大規模修繕が必要になり、費用が膨らんでしまうでしょう。
外壁材ごとで下地処理の注意点は異なる!違いは?
下地処理は、外壁材ごとで注意すべき箇所が異なります。
ここでは、
- ・モルタル外壁
- ・窯業系サイディング
- ・ALCパネル
- ・金属サイディング
の4パターンをみてみましょう。
モルタル外壁
モルタルは吸水性が高いため、ひび割れ補修とフィラーによる下塗りが欠かせません。
ひび割れをそのままにして塗装すると、数年以内に劣化が進みます。モルタル特有の「ヘアークラック(細かいヒビ)」の処理も大切です。
窯業系サイディング
シーリングの劣化が弱点です。塗装の前に必ずシーリングの打ち替えを行い、外壁材同士の隙間を埋める必要があります。
また、表面がチョーキング現象(手に白い粉がつく状態)を起こしている場合は、洗浄や下地処理で粉を除去しないと、塗料が密着しません。
ALCパネル
水を吸いやすい特徴があります。下塗り材には専用のフィラーを使用し、吸い込みを防止することが不可欠です。
さらに、パネル間の目地部分は雨水が浸入しやすいため、シーリングの補修を徹底した方が良いでしょう。
金属サイディング
サビが最大のリスクです。サビをしっかり落としたうえで、防サビプライマーを塗布しなくてはいけません。
サビの放置は劣化スピードを速め、放置すると外壁材の交換が必要になる場合もあるため、早期の対応が必須です。
DIY塗装とプロは出来栄えが違う!なぜ?
最近では、ホームセンターや通販で塗装用具を購入し、DIYに挑戦する人も増えています。しかし、市販の高圧洗浄機や補修材では、外壁全体を均一に処理することは困難です。
プロの職人は、劣化状況を正確に診断し、最適な下地処理を選択できます。劣化の種類や範囲を見極めるスキルが高いため、再発予防の施工を行うことが可能です。結果、プロに依頼した方がより美しい仕上がりになります。
手抜きの業者に依頼しない!信頼できる業者を見極めるポイントとは?
業者選びを間違えると「手抜き施工」によって、数年で不具合が発生してします。契約前の段階で信頼できる業者か見極めることが大切です。
チェックポイントは次の通りです。
- ・見積もり内容の確認
- ・現場調査の丁寧さ
- ・工事中の透明性
- ・資格者の有無
何に気を付けると良いか、詳しくみてみましょう。
見積もり内容の確認
優良業者の見積もりには「高圧洗浄」「ケレン(研磨作業)」「ひび割れ補修」「シーリング打ち替え」など、下地処理の詳細が記載されています。
単に「外壁塗装一式」と大まかな記載しかない場合、必要な工程を省略している可能性があるため要注意です。
現場調査の丁寧さ
見積もりを出す前に、業者がどれだけ丁寧に現場調査をしているかも確認しましょう。優良業者は外壁全体をくまなく点検し、劣化の種類を写真で記録しながら、施主にわかりやすく説明することが多いでしょう。
一方、外壁をみただけで「大丈夫です」「一式でできます」と即答する業者には要注意です。現場調査が雑な業者は、下地処理でも手抜きの可能性があります。
工事中の透明性
工事中の進捗状況を写真や動画で報告する業者は、施工に自信を持っている証拠です。下地処理した箇所は上から塗料を塗るため、外壁塗装完了後は作業箇所が見えなくなります。下地処理時の状況を把握する意味でも、「どのように作業したか」記録してもらうことは大切です。
一方、「任せてください」と口頭だけで済ませ、記録を残さない業者は危険です。作業過程を施主に共有しない業者の中には、手抜きを隠しているケースがあります。施工トラブルが起こっても証拠がないため、業者に伝えても解決できないかもしれません。
資格者の有無
資格がすべてではないものの、最低限の知識をもっているため、安心できるでしょう。代表的なのが国家資格の「一級塗装技能士」です。学科と実技をクリアしないと与えられないため、信頼できるでしょう。
一方、資格保有者が在籍しておらず安さのみを前面に押し出している業者には要注意です。経験不足の職人が携わっていると、低クオリティの出来栄えになってしまうかもしれません。
FAQ|外壁塗装で下地処理が重要な理由についてよくある質問
外壁塗装における「下地処理」は、仕上がりや耐久性を大きく左右する重要な工程です。
しかし実際には、施主様から「どこまで必要なのか」「どんな作業をしているのか」といった質問を多くいただきます。
ここでは、オムラに寄せられる代表的なご質問にお答えします。
Q.下地処理はすべての外壁で必要ですか?
A.はい、必要です。外壁の種類に関わらず、塗料を密着させるためには下地処理が欠かせません。モルタル・サイディング・ALC・金属いずれの場合も、汚れや劣化部分を除去しないと塗膜が早期に剥がれる恐れがあります。オムラでは素材ごとに最適な処理方法を選定しています。
Q.下地処理にはどのくらい時間がかかりますか?
A.建物の劣化状況や規模によりますが、一般的な戸建てで1〜2日程度です。高圧洗浄後に乾燥時間を確保し、ひび割れ補修・ケレン・シーリング処理などを丁寧に行います。オムラでは、乾燥不足のまま次工程に進まないよう厳密な管理を行っています。
Q.下地処理を省略する業者があると聞きました。本当ですか?
A.残念ながら事実です。価格を下げるために高圧洗浄のみで済ませたり、旧塗膜除去を行わない業者も存在します。その結果、数年で塗膜が剥がれるケースが多発しています。オムラでは、見積書に「下地処理工程」を明記し、全工程を写真で報告します。
Q.自分で下地処理を行って塗装することはできますか?
A.市販の洗浄機などを使った簡易的な処理は可能ですが、専門的な補修までは困難です。特にひび割れやシーリングの劣化は、内部への浸水を防ぐために正確な技術が必要です。オムラの職人は、劣化診断に基づいた最適な処理を行うため、DIYでは再現できない品質を実現しています。
Q.下地処理後の塗装で耐用年数はどのくらい変わりますか?
A.下地処理の有無で塗膜寿命は大きく変わります。適切に処理された外壁は、塗料の性能を最大限に引き出せるため、同じ塗料でも5年以上寿命が延びる場合があります。オムラではメーカー推奨の処理基準を遵守し、長期保証に対応できる品質を維持しています。
長持ちする外壁を実現するなら「オムラ」にご相談ください
外壁塗装における下地処理は、見た目以上に建物の寿命を左右する要の工程です。どんなに高性能な塗料を使用しても、下地が整っていなければ塗膜は長持ちしません。逆に、適切な下地処理を施せば、塗料の密着性と防水性が向上し、長期的なメンテナンスコストを大幅に削減できます。
株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)では、経験豊富な職人が劣化状況を診断し、素材や環境に合わせた下地処理を徹底しています。見積段階から作業報告まで透明性を重視し、法人オーナー様・管理会社様にも安心してお任せいただける体制を整えています。
外壁の寿命を延ばし、資産価値を守るためにも、まずはオムラへご相談ください。
お問い合わせは【問い合わせフォーム】、または【メール】【お電話】、【ショールーム】でも受け付けております。
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