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外壁塗装のラジカル塗料と光触媒塗料の違いは?特徴・用途も解説
2025年01月20日(月)
下関市、宇部市、山陽小野田市、山口市を中心に外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理・リフォームを専門にしている
外装劣化診断士の平井です!
外壁塗装で使う塗料にはそれぞれ特徴がありますが、その中でもラジカル塗料や光触媒塗料は、人気があると同時に全てを理解するのが難しく、何が違うのかわからない方も多いかと思います。
今回のお役立ちコラムは、ラジカル塗料と光触媒塗料の特徴や用途、それぞれの違いを詳しく解説しますので、参考にしていただければ幸いです。
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ラジカル塗料の特徴・用途
ラジカル塗料の特徴や用途を知るためには、そもそもラジカルとは何なのか知る必要があります。
外壁塗装におけるラジカルとは、塗料に含まれる成分が太陽光や雨、酸素などの影響を受けて発生させるエネルギーのことです。ラジカルは塗膜の劣化を引き起こす原因となり、防水性や防汚性などの機能も失ってしまいます。
特にホワイト系の塗料に含まれる顔料はラジカルが発生しやすく、チョーキング(手で触れると白い粉が付く症状)になりやすいため、ラジカル対策は重要です。1度チョーキングをおこした塗膜は、既に劣化したあとなので、白い粉を洗い流しても根本的な解決にはいたりません。
ラジカル塗料(ラジカル制御型塗料)は、ラジカルの発生などを抑制する機能があるため、ラジカル対策として適しているでしょう。ひとつ注意したいのは、ラジカル塗料は何らかの塗料をベースにラジカル制御機能を加えたものなので、同じラジカル塗料でも製品によって耐用年数が大きく違います。
たとえばシリコン塗料をベースにしたラジカル塗料とフッ素塗料をベースにしたラジカル塗料では、耐用年数が大きく違い、備わっている機能も異なるため、何をベースにしているかは必ず確認しましょう。
ラジカル塗料のメリット
ラジカル塗料の最大の特徴は、ラジカルによる塗膜の劣化を抑制できる点です。もっと簡単に言えば、経年劣化が緩やかになり長持ちします。ラジカル塗料を採用したとしても半永久的に塗膜が機能するわけではありませんが、環境による劣化で悩まされている方にはオススメしたい塗料です。
塗膜が長持ちすれば、塗膜がもつ防カビ性や防汚性も長持ちするため、カビ対策や美観を保つためにも役立ちます。外壁塗装や屋根塗装であればどんな環境・用途であっても、大抵は活躍してくれるでしょう。
ラジカル塗料のデメリット
ラジカル塗料を採用する大きなデメリットはありませんが、強いて言えば塗料代が高くなります。ただ塗料代は高くなっても塗装にかかる人件費や足場代などに変わりはないため、長持ちする分、長い目で見ればお得です。
またラジカル塗料は比較的新しい塗料なので、その他の一般的な塗料と比べると実績が少なく、業者によっては扱いに慣れていないかもしれません。前述の通り同じラジカル塗料でも製品によって機能などが大きく異なるため、ラジカル塗料の用途や扱いに慣れていて、どのような特徴があるのか、わかりやすく説明してくれる業者を選びましょう。
光触媒塗料の特徴・用途
光触媒塗料の特徴や用途は以下の通りです。光触媒塗料は数ある塗料の種類の中でも独特な機能をもち、メリットとデメリットをしっかりと理解しておく必要があります。光触媒塗料は、何らかの塗料をベースに光触媒の機能を加えたものなので、何をベースにしているかで耐用年数や機能に違いがある点には注意してください。
光触媒塗料のメリット
光触媒塗料の最大の特徴は、光触媒塗料に含まれる成分が太陽光を利用して、汚れを分解する点です。分解した汚れは雨で流れ落ちるため、美観を保つのに最適な塗料のひとつと言えるでしょう。太陽光による悪影響も抑えられるため、耐久性が高く長持ちする点も見逃せません。
光触媒塗料がもつ汚れを分解する機能は、空気中の汚れにも影響します。光触媒塗料が太陽光の影響で発生させる活性酵素は、空気清浄機のような役割を果たすからです。窒素酸化物(排気ガスなどに含まれる物質)も酸化させて除去してくれます。(窒素酸化物は呼吸器疾患や肺炎などの原因ともなるため、危険です。)
光触媒塗料のデメリット
光触媒塗料のデメリットは塗料代が高い点と、光触媒が機能するには太陽光が必要になる点です。光触媒塗料は耐候性が高く長持ちするため、長い目で見ればお得なので塗料代については大きなデメリットになりませんが、後者は注意が必要です。
たとえば太陽光がほとんど当たらない壁面に光触媒塗料で塗装しても、光触媒は機能を十分に発揮できません。
ラジカル塗料と光触媒塗料、どちらを採用すべき?
ラジカル塗料と光触媒塗料で悩む場合、まずは日当たりがよい壁面なのかを考える必要があります。日当たりがよいならば光触媒塗料も活躍してくれますが、そうでないなら十分に機能しません。一方でラジカル塗料は太陽光だけでなく、雨や酸素による劣化にも強いため、日陰でも活躍します。
機能的にどちらがよいか判断が難しい場合は、塗装業者に提案してもらうのもひとつの方法です。価格差やそれぞれの塗料の製品ラインナップ、詳しい機能についても説明してもらうとよいでしょう。
ラジカル塗料や光触媒塗料以外の高機能・高耐久な塗料は?
ラジカル塗料や光触媒塗料以外にも高機能・高耐久な塗料はあります。特に人気があるのは無機塗料と遮熱塗料なので、覚えておくとよいでしょう。
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無機塗料の特徴・用途
無機塗料は何らかの塗料をベースに、ガラスやセラミックなどの無機成分を配合した塗料です。無機塗料は厳しい環境に適していて、ラジカル塗料や光触媒塗料と同じく太陽光にも強く、かなり長持ちします。防汚性や防カビ・防藻性の面でも優れており、オススメです。
無機物は燃えにくいため、不燃性が高いのも魅力のひとつと言えるでしょう。塗膜が燃えにくく、近隣で火災がおきた場合にも大切な住まいを守ってくれるでしょう。
遮熱塗料の特徴・用途
遮熱塗料は、ラジカル塗料や光触媒塗料、無機塗料とは機能の方向性が大きく違い、太陽光を反射する機能があります。そのため太陽光による劣化を軽減できるだけでなく、塗膜や建材、室内の温度上昇を緩やかにしてくれるでしょう。真夏であっても室内温度を2度から5度ほど下げると言われており、エアコン代節約にも繋がります。
遮熱塗料を採用するのであれば、遮熱塗料業界で5年連続トップシェアを誇るアステックペイント社の遮熱塗料がオススメです。
ラジカル塗料や光触媒塗料で塗装する上でっておきたいこと
ラジカル塗料や光触媒塗料などの高機能で特殊な塗料は扱いが難しいため、多くの経験と実績をもつ塗装業者に依頼することをオススメします。契約前に塗装業者の公式ホームページなどを見て、写真付きの施工時例などを確認しておくと安心です。
また、どんなに耐久性が高い塗料でも不具合が発生する可能性は無視できないため、保証とアフターサービスについても確認しておきましょう。保証とアフターサービスは期間だけでなく内容も重要です。たとえば「保証期間であれば無償で修理する」のと「保証期間であれば5割引きで修理する」とでは安心感がまったく違います。
また保証やアフターサービスについては口約束だけだとトラブルの元になるため、必ず書面と照らし合わせながら説明してもらいましょう。業者側には塗料の性能や施工方法、保証やアフターサービスの内容・有無について詳しく説明する義務があるため、わかるまで何度聞いても問題ありません。むしろ納得できるまで契約はしないようにしましょう。
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ラジカル塗料と光触媒塗料はどちらも高機能で塗装業界で注目される製品ですが、それぞれ異なる特性と用途を持っています。
ラジカル塗料は、太陽光や雨、酸素などの環境要因によって発生するラジカルの影響を抑制し、塗膜の劣化を遅らせることで、長期間にわたって防水性や防汚性、さらには美観を維持するために開発されました。そのため、ホワイト系塗料などチョーキングが起こりやすい製品でも安心して使うことができ、経年劣化を抑える効果が期待できます。
一方、光触媒塗料は太陽光を利用して塗膜表面の汚れを分解し、雨水によって自然に洗い流される機能を持っています。これにより、空気中の汚染物質も酸化させるため、住まいの清浄効果や美観の維持に寄与する点が大きな魅力です。
ただし、どちらの塗料も高耐久である反面、塗料自体のコストが高い点や、施工の際に専門性が求められるため、実績豊かな塗装業者への依頼が大切です。さらに、どんなに高性能な塗料であっても保証やアフターサービスが充実していなければ安心して長期間利用することは難しいため、業者選びも重要なポイントとなります。
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