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ピュアアクリルやウレタンって何?弾性塗料のメリット・デメリットは?
2025年01月23日(木)
下関市、宇部市、山陽小野田市、山口市を中心に外壁塗装・屋根塗装・雨漏り修理・リフォームを専門にしている
外装劣化診断士の平井です!
外壁塗装の塗料選びで悩んでいる皆様。ピュアアクリル塗料やウレタン塗料が気になっていませんか?外壁塗装の塗料と言えばシリコン塗料やフッ素塗料が有名ですが、ピュアアクリル塗料やウレタン塗料も特筆すべきメリットがあり、環境や住まいの状態、求める機能によっては大活躍します。
そこで今回のお役立ちコラムでは、ピュアアクリルやウレタンの特徴や特性(弾性など)などについて詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
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外壁塗装のピュアアクリル塗料について
ピュアアクリル塗料のメリットやデメリット、一般的なアクリル塗料との違いは以下の通りです。
いずれも塗装するなら知っておきたいポイントなので覚えておきましょう。
ピュアアクリルとアクリルは耐用年数がまるで違う
ピュアアクリル塗料とはアクリル塗料から不純物を取り除いたピュア(純粋)なアクリル塗料です。「単に不純物を取り除いただけ?」と思うかもしれませんが、ピュアアクリルとアクリルは耐用年数がまるで違います。
一般的なアクリル塗料の耐用年数は5年~7年程度で、環境によっては3年ほどで塗り替えが必要になるため、あまり長持ちしません。塗料代は安いのですが、他の塗料を選んでも人件費や足場代に違いは無いため、塗り直しの頻度を考えるとむしろ高くつきます。
一方でピュアアクリルの耐用年数は15年程度と言われており、ハイクラスなシリコン塗料や、フッ素塗料と同等の耐用年数となっており、アクリル塗料と比べて2~5倍ほど長持ちするため、長い目で見てもお得です。
ピュアアクリル塗料のメリット
ピュアアクリル塗料は、アクリル塗料の最大のデメリットであった耐候性の低さや耐用年数の短さを克服しているため、アクリル塗料のもつメリットを最大限に活かせます。またピュアアクリルは高い弾性があり、防水性の面でも優れている塗料です。
シリコン塗料やフッ素塗料などの塗料は塗装すると硬化するため、外部からの衝撃や地震などで亀裂が入ることもあります。亀裂ができてしまうと隙間から雨水が入り込み、腐食や雨漏りの原因となるため、どんなに耐用年数が長い塗料でも点検は必要です。
一方で弾性に優れたピュアアクリル塗料は弾力があるため亀裂が入りにくく、地震にも強い塗料です。(塗料の弾性とは塗膜の柔軟さを指し、柔らかいほど弾力があります。)他の塗料と同じく点検は必要ですが、亀裂が発生しにくい分、維持しやすく修理費用も抑えられるでしょう。
アクリル系の塗料は発色が美しく見栄えが良いことでも知られており、外壁塗装のカラーにこだわりたい方にもオススメです。また透湿性が高いために湿気がこもりにくく、乾燥性の面でも優れているため、施工が比較的スムーズにすすみます。
ピュアアクリル塗料のデメリットは?
ピュアアクリル塗料のもつ弾性は亀裂が入りにくいというメリットをもちますが、同時に汚れやすいというデメリットも持ち合わせています。弾性塗料はゴムのように柔らかい一方で汚れがつきやすいため、汚れやすい環境で使用する場合は注意が必要です。対策方法として汚れやすい部分(地面に近い部分など)を別の塗料で塗装するという方法もあります。
またピュアアクリル塗料は高級な塗料の部類に入り、価格帯的にもハイクラスなシリコン塗料や、フッ素塗料と同等です。汚れのつきにくさで言えばシリコン塗料やフッ素塗料の方が優れているため、予算や環境によっては適していません。
外壁塗装のウレタン塗料について
ウレタン塗料も弾性塗料の一種として知られています。シリコン塗料が広く普及するまではスタンダードな塗料として利用されていました。
ウレタン塗料の弾性とは
ウレタン塗料もピュアアクリル塗料と同じく弾性があり、亀裂が入りにくく、地震にも強い塗料です。(塗料の弾性とは塗膜の柔軟さを指し、柔らかいほど弾力があります。)また密着性が高いため、様々な建材に使用可能(木部・鉄部・塩ビなどにも塗装可能)なので、部分的にウレタン塗料の採用を提案されることもあるでしょう。
たとえば非常階段・ベランダの金属部分や、塩ビ製の雨樋はウレタン塗料で塗装することがよくあります。密着性の高さは防水性の確保にも向いているため、雨漏り対策にウレタン塗料をすすめられることもあるかもしれません。これまでの実績が豊富で扱いやすく、製品のラインナップが豊富なのもポイントです。
同じウレタン塗料でもハイクラスの塗料もあれば、コストパフォーマンス重視の塗料もあります。またウレタン塗料は塗料代が安く、初期費用を抑えられるでしょう。シリコン塗料やフッ素塗料が高いと感じるなら、ウレタン塗料がオススメです。
ウレタン塗料にデメリットは?
しかし、現在ではほぼほぼシリコン塗料にその座を明け渡しています。それにはきちんとした理由がありました。シリコン塗料にメイン塗料の座を明け渡した理由こそ「防汚性の低さ」と「耐用年数の短さ」です。
ウレタン塗料のデメリットの1つは、ピュアアクリル塗料と同じく、防汚性が低い点です。防汚性の低さは弾性塗料の宿命とも言える部分なので、採用する場合は業者とよく相談しながら製品を決めた方がいいでしょう。
ウレタン塗料は手頃な価格で施工できますが、ピュアアクリルやシリコン塗料・フッ素塗料と比べると耐用年数が短いため、塗り替えの頻度も注意が必要です。
主な塗料の種類 | 耐用年数 | |
アクリル塗料 | 3〜8年 | |
ウレタン塗料 | 5〜10年 | |
シリコン塗料 | 7〜15年 | |
ラジカル塗料 | 8〜16年 ※ベースの塗料による |
|
フッ素塗料 | 12〜20年 | |
無機塗料 | 10〜25年 ※ベースの塗料による |
|
遮熱塗料 | 10〜20年 ※ベースの塗料による 3,500~5,000円 |
ピュアアクリルやウレタンを採用したい場合は?
ピュアアクリルやウレタンのメリットやデメリットは前述の通りですが、メーカーや製品によって耐用年数は異なります。ですので塗料を決める前に、業者がどんなピュアアクリルやウレタンを用意できるか聞いてみましょう。
たとえば同じウレタン塗料でも、ウレタンの含有量によって耐用年数や弾性、防水性などは異なります。基本的には含有量が多いものほど高機能で、含有量が少ないものほど低価格であるかわりに低機能になる傾向にあるため、注意してください。
ちなみにピュアアクリル塗料はおもに塗料メーカーであるアステックペイントが製造している塗料です。ですので製品のラインナップはアステックペイント製のものばかりになります。
外壁塗装の塗料選びの前に!知っておきたい機能とは?
防水性や弾性以外にも知っておきたい塗料の機能を4つ紹介します。
これらの理解は塗料選びにはとくに重要です。
遮熱性|真夏も過ごしやすく!エアコン代節約にも繋がる
遮熱性とは熱を遮る機能を指します。遮熱性に優れた塗料は太陽光を反射し、太陽熱による塗膜や建材の劣化を抑えることが可能です。また室内の温度上昇も緩やかになるため、エアコン代の節約にも繋がるでしょう。
防汚性|美観や機能の維持に重要
ピュアアクリル塗料やウレタン塗料は防汚性の面でシリコン塗料やフッ素塗料に劣っているため、防汚性が必要かどうかも考えておきましょう。防汚性が高い塗料は美観を維持しやすいだけでなく、汚れによる塗膜の劣化も抑えられるため長持ちします。
耐候性|厳しい環境でも耐える
耐候性とは紫外線や雨風、温度変化などの厳しい自然環境にどれくらい耐えられるかを指します。どの程度耐候性が必要かは環境や立地によって異なりますが、どんな場所でもある程度の耐候性は必要です。
防カビ・防藻性|腐食や健康被害の対策に!
湿気がこもりやすい場所や日陰の壁面、自然豊かな環境下では防カビ・防藻性も重要です。カビや藻は水分を含みながら根を張って繁殖するため、放置すると腐食や雨漏りの原因となります。またカビから発生するマイコトキシン(毒素の一種)や、コケや藻の胞子は呼吸器疾患やアレルギー疾患などの健康被害に発展する恐れもあるため、対策は重要です。
オムラで安心の外壁塗装を実現!まずはお問い合わせ・ご来店ください
ピュアアクリル塗料とウレタン塗料は、外壁塗装において弾性を活かした高い柔軟性を持つ塗料として注目されています。
ピュアアクリル塗料は、不純物を取り除くことで耐用年数が向上し、一般のアクリル塗料と比べて15年近くの耐久性を実現しています。高い弾性によって亀裂が入りにくく、防水性や耐震性にも優れているため、地震などの衝撃や建物の動きにも強く、見栄えの美しい発色を長期間維持できる点が大きな魅力です。
一方、ウレタン塗料は、密着性の高さやコストパフォーマンスの面で評価され、多種多様な建材に使用できる柔軟性を持っています。
しかし、どちらの塗料も防汚性においてはシリコン塗料やフッ素塗料に劣る面があり、汚れやすい環境では注意が必要です。加えて、外壁塗装においては遮熱性や耐候性、防カビ・防藻性などの追加機能も考慮することが大切です。
環境やご予算、求める機能により最適な塗料は異なりますが、弊社株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)では、お客様のご要望に合わせた最適な塗装プランを提案し、長期にわたって安心できる仕上がりをお届けすることをお約束いたします。
まずは、問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、またはお電話でお気軽にご相談いただくか、ショールームへお越しいただき、実際の施工例や各塗料の詳細な性能を確認してみてください。
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