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耐候性塗料徹底比較|長持ちする塗装を選ぶための最新知識【2025年版】

耐候性塗料徹底比較|長持ちする塗装を選ぶための最新知識【2025年版】

💬「外壁や屋根の塗装、せっかくなら長持ちさせたい」

💬「耐候性塗料って種類が多くて、どれを選べばいいかわからない」

外壁や屋根の塗装は、見た目を整えるだけでなく、建物を紫外線・雨風・湿気から守る重要な役割を担います。その中でも「耐候性」の高い塗料を選べば、塗り替え周期を延ばし、長期的なメンテナンスコストをおさえることが可能です。

今回のお役立ちコラムでは、耐候性塗料の基本知識から比較ポイント、2025年の最新トレンドまで長く美観と機能を維持するための選び方をくわしくお話していきます。

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耐候性塗料とは?基本の考え方

耐候性塗料とは?基本の考え方

「耐候性」とは、塗膜が屋外の過酷な環境にさらされたとき、どれだけ性能や外観を維持できるかを示す性質です。日本の住宅は一年を通して紫外線・雨・湿気・気温差などさまざまな負荷を受けます。これらの影響で塗膜は少しずつ劣化し、色あせやひび割れ、剥離などの症状が現れます。

耐候性が低い塗料は5年も経たずに防水性が落ち、外壁内部に水が浸入するリスクが高まるのです。一方、耐候性の高い塗料なら10年〜20年と長期間にわたり、色や光沢、防水性能を維持できます。

耐候性に影響する要素

  • 紫外線の強さ(地域・季節によって差がある)
  • 雨風や塩害(海沿いか内陸か)
  • 気温変化による膨張・収縮
  • 大気中の汚染物質や酸性雨

これらの条件が厳しいほど、耐候性に優れた塗料の必要性が高まります。

耐候性塗料の種類と特徴比較

耐候性塗料は、おもに樹脂の種類によって分類されます。樹脂の分子構造が安定しているほど、紫外線や雨水による劣化を受けにくくなります。

種類 耐用年数の目安 特徴 コスト
アクリル系 5〜7年 安価で発色は良いが耐候性は低い
ウレタン系 7〜10年 柔軟性あり、付帯部塗装にも向く ★★
シリコン系 10〜13年 防汚性・耐候性のバランス良好、人気高い ★★★
フッ素系 15〜20年 紫外線や塩害に非常に強く、高耐久 ★★★★
無機系 20〜25年 無機成分により紫外線分解をほぼ受けない ★★★★★

補足:同じ樹脂系統でも、添加剤や顔料の品質で耐候性は変わります。安価なフッ素より高品質なシリコンのほうが長持ちする場合もあります。

最適な耐候性塗料が知りたい場合には自己判断だけでなく、プロによる診断とそれを元にした提案を参考にして判断しましょう。

耐候性を比較するための試験方法

耐候性を比較するための試験方法

塗料のカタログやメーカーサイトに記載されている「耐用年数○年」「光沢保持率△%」などの数値は、いくつもの試験結果をもとに算出されています。

メーカーや第三者機関では、屋外の環境を人工的に再現したり、試験用の塗板を実際の屋外に設置して長期間観察したりしながら塗膜の変化を数値化しているのです。

その代表的な試験方法と意味をわかりやすくお話していきます。

促進耐候性試験(キセノンランプ法、メタルハライドランプ法など)

人工的に強い紫外線や光を当て、雨風にさらされた状態を短期間でシミュレーションします。数百時間〜数千時間の照射で、数年分の経年劣化を再現可能です。

色あせや光沢低下の度合いを比較できるため、新製品開発や性能比較の初期段階で多用されます。

サンシャインウェザーメーター試験

紫外線だけでなく、温度や湿度の変化も組み合わせて繰り返し与える試験です。昼夜や季節の移り変わりを再現することで、外壁や屋根が実際に受ける負荷を忠実に近づけられます。

光沢や色の変化だけでなく、表面のひび割れやチョーキング(白い粉状の劣化現象)の発生時期も評価対象です。

屋外暴露試験

日本各地や海外の気候条件が異なる地域に試験板を設置し、1年〜3年以上にわたって自然環境下で劣化を観察します。人工試験では表しきれない汚れの付着や塩害、酸性雨の影響なども含めて確認できるため、実使用に近いデータが得られるのです。

たとえば、沖縄や九州沿岸の暴露試験では、塩害による劣化速度が顕著に現れます。

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環境別の塗料選び事例

耐候性塗料と一口にいっても、最適解は環境条件によって変わります。塗料のカタログやメーカー推奨条件に加え、地元の施工業者が持つ地域特有の気候データも参考にすると、より失敗のない選び方が可能です。

代表的な環境ごとのおすすめ例と、その理由についてお話していきます。

海沿いエリア

海に近い立地は、一年を通して潮風にさらされます。塩分が外壁や金属部に付着すると、塗膜の劣化や金属部のサビが進行しやすくなります。

さらに湿気や温暖な気候の影響で藻やカビも発生しやすいため、耐塩害性・防カビ性能を兼ね備えたフッ素系や無機系の塗料が効果的です。これらの塗料は紫外線にも強く、沿岸部特有の過酷な環境でも長寿命を実現できます。

都市部

車の排気ガスや工場からの粉じんなど、大気中の汚れが付着しやすい環境です。こうした汚れは雨で簡単には流れ落ちず、放置すると塗膜表面に黒ずみやシミを作ります。

そのため、防汚性やセルフクリーニング機能を持つシリコン系や光触媒塗料が向いています。とくに光触媒は紫外線で汚れを分解し、雨で洗い流す効果があるため景観維持に役立つのです。

山間部・寒冷地

冬場の凍結と解凍の繰り返しにより、塗膜や下地が膨張・収縮し、ひび割れやはがれの原因になります。こうした地域では、柔軟性が高く動きに追従しやすいウレタン系や弾性塗料がおすすめです。

さらに積雪による湿気やカビ対策として、防藻・防カビ性のある製品を選ぶと安心です。

耐候性を活かす施工のポイント

耐候性を活かす施工のポイント

どれほど高性能な塗料を選んでも、施工の質が伴わなければ本来の耐久性は発揮されません。

塗装工事は、塗料選びと同じくらい「塗り方」と「工程管理」が結果を左右します。結局のところ、耐候性塗料の性能を最大限に引き出せるかどうかは、施工計画の緻密さと職人の技術力にかかっているのです。

下地処理の徹底

劣化した旧塗膜や表面の汚れをきちんと除去しないまま塗ると、密着不良や早期はがれの原因になります。

チョーキング(白い粉が出る現象)の除去や高圧洗浄、クラック(ひび割れ)やシーリングの補修など、下地づくりは塗装の“土台”です。ここを手抜きすると、どんな塗料も長持ちしません。

適正な塗布回数と膜厚

一般的に推奨されるのは下塗り・中塗り・上塗りの3回工程です。それぞれ役割が異なり、下塗りは密着性を高め、中塗り・上塗りで耐候性や防汚性を付与します。

塗膜の厚み(膜厚)が不足すると耐久年数が短くなるため、メーカー指定の膜厚を守ることも重要です。

乾燥時間の確保

各工程の間には十分な乾燥時間(インターバル)が必要です。急いで重ね塗りをすると、内部に湿気がこもり塗膜の膨れやはがれの原因となります。

天候や気温によっても乾燥時間は変わるため、職人の判断力が問われます。

部分的な補強塗装

海沿いや南向きなど紫外線や潮風を強く受ける面は、劣化スピードが他より早くなります。そうした箇所は部分的に塗り重ねる「増し塗り」や、耐久性を高める厚膜仕様が効果的です。

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メンテナンスで耐用年数を最大化する

どんなに高耐候性の塗料でも、全く手入れをしなければ寿命は短くなります。日々の暮らしの中でできる簡単なケアを取り入れることで、本来の性能をより長く引き出せます。

季節ごとの外壁洗浄

ホースや柔らかいブラシを使い、ほこり・塩分・排気ガスなどを洗い流します。とくに海沿いでは塩害防止のため、春・秋など年2回以上が理想です。

付帯部の定期点検

雨樋や破風板、シーリングは劣化が早く、そこから水が入り込むと外壁にも悪影響がおよびます。

早期の小規模補修

小さなひびや塗膜のはがれを放置すると、短期間で劣化が拡大します。部分補修で食い止めれば、塗り替え周期を延ばせます。

2025年の耐候性塗料トレンド

ここ数年、塗料業界では「長持ちすること」だけでなく、環境負荷の低減や省エネ効果といった付加価値が重視されるようになっています。

2025年の塗料選びは、単に「長持ちする」だけでなく、快適性・経済性・環境性をトータルで比較する時代へと進化しています。

低VOC(揮発性有機化合物)塗料

塗装中に発生するVOCは、大気汚染やシックハウス症候群の一因になるとされます。低VOC塗料は、こうした有害成分の放出をおさえ、施工時の臭気や健康リスクを軽減するのです。

とくに、住宅密集地や小さなお子様・高齢者のいる家庭では選ばれることが増えています。

遮熱・断熱塗料

高耐候性に加えて、夏は日射熱を反射し、冬は外気の冷たさを遮断する機能を持つ塗料です。これにより冷暖房の使用頻度が下がり、光熱費削減やCO₂排出削減に貢献します。

とくに電気料金の高騰や脱炭素化が叫ばれる2025年以降、採用件数はさらに伸びると予想されます。

再生資源活用塗料

廃プラスチックやバイオマス原料などを一部に配合し、資源循環型の製品づくりを実現した塗料も登場しています。建築分野におけるSDGs対応や環境配慮型住宅の普及に合わせて、公共施設や商業施設などでも採用が進んでいるのです。

また、国や自治体による補助金・助成制度の中には、これらの高機能・環境配慮型塗料を採用した場合に加点や優遇を受けられるケースもあります。たとえば、省エネ改修や断熱改修の一環として遮熱塗料を使えば、申請が通りやすくなる地域もあります。

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耐候性塗料は比較と計画がカギ

耐候性塗料は比較と計画がカギ

耐候性塗料は、単に「長持ちする塗料」ではなく、立地条件や予算、将来のメンテナンス計画まで含めて選ぶべきものです。

比較の際は、耐用年数・光沢保持率・防汚性・コストのバランスを重視しましょう。2025年の最新知識を味方に、後悔のない塗装を実現してください。

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)は創業35年以上の実績を持ち、下関市を中心に施工をさせていただいています。耐久性塗料についても高品質なものを取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。ゆっくりお話しいただけるショールームでもお待ちしております。

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