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外壁塗装の耐久性を10年以上保つ秘訣|施工&メンテナンス完全ガイド
2025年08月11日(月)
💬「せっかく塗り替えるなら、できるだけ長持ちさせたい」
💬「塗料の種類や日常の手入れで、耐久性は変わるの?」
外壁の塗り替えは、住まいを守るための大切な工事です。しかし「どんな塗料を選ぶか」「どのような施工をおこなうか」「工事後にどう手入れをするか」によって、寿命が大きく変わってしまうのも事実です。
今回のお役立ちコラムでは、10年以上外壁を美しく丈夫に保つための秘訣についてポイントとなる視点からくわしくお話していきます。
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なぜ外壁に耐久性が重要なのか
外壁は建物の第一印象を形づくる「顔」であると同時に、雨や風・紫外線・気温差といった自然環境から室内を守る「盾」の役割を果たしています。私たちが気づかないうちに、外壁は一年365日、昼夜を問わず過酷な状況にさらされているのです。
とくに日本の住宅は四季による温度差や湿度の変化が激しく、夏の強い日差しや梅雨の長雨、冬の凍結や雪害など多様なダメージが重なります。そのため、塗装の耐久性をどのように確保するかは、住まいを長く快適に保つうえで避けて通れない課題です。
劣化サインは思ったより早い
外壁の劣化が目に見える形で現れるのは、施工から7〜10年ほどが目安といわれます。代表的なサインとしては、色あせやひび割れ、チョーキング(触ると白い粉が手に付く現象)などがあります。
ただしこれはあくまで標準的なケースで、立地条件によってはもっと早い段階で傷みが進むことも少なくありません。海沿いの住宅なら塩害で金属部分がサビやすく、幹線道路沿いでは排気ガスや粉じんが付着して劣化が加速します。
日当たりの強い南面と、湿気がこもりやすい北面でも劣化スピードが変わることからも「環境と耐久性は切っても切れない関係」にあることがわかります。
放置が招くリスク
耐久性を軽視して劣化を放置すると、見た目が古くなるだけでなく、住まい全体に深刻な影響をおよぼします。外壁の小さなひび割れから雨水が侵入すれば、断熱材が濡れて性能が落ちたり、室内にカビが繁殖して健康被害につながることもあります。
さらに、木造住宅であれば内部の柱や梁が腐食し、鉄骨造であればサビが進行するなど、建物の構造そのものを弱めてしまう可能性もあるのです。
修繕コストの差
初期の段階で適切なメンテナンスをおこなえば、わずかな補修で済むものが、放置すると大掛かりな工事に発展するのも外壁の特徴です。
たとえば、ひび割れを早期に補修すれば数万円で済む工事が、雨漏りや構造材の腐食に発展すれば数十万円、場合によっては百万円単位の修繕費が必要になることもあります。つまり、耐久性を意識した塗装は「支出をおさえるための投資」でもあるのです。
長持ちすることで得られるメリットは?
一方で、耐久性の高い塗料を選び、確実な施工をおこなったうえで日常的な点検や清掃を習慣化すれば、15年〜20年といった長期にわたって外壁を美しく保つことも可能です。
外壁の寿命が延びれば塗り替え回数も減り、その分コストを大幅に削減できます。また、常に清潔で美しい外観を維持できれば、住宅の資産価値を落とさず、将来的な売却や賃貸の際にも有利に働きます。
耐久性を高めるための塗料の選び方
外壁にとって塗料は、まるで「雨風から身を守るレインコート」のような存在です。同じ家でも、どんなものを着せるかによって寿命や手入れのしやすさは大きく変わります。
選び方のポイントは「予算」や「立地環境」に加え、「どのくらいの間隔でメンテナンスしたいか」を考えることが重要です。
たとえば、海沿いなら塩害に強いタイプ、雪が多い地域なら寒冷地対応の塗料、といったふうに地域の特徴も加味すると無駄なく長持ちさせられます。
それぞれの特徴を把握したうえで上手に選べるようになりましょう。
スタンダードな選択肢:シリコン系
10年前後を目安に持つといわれ、コストと耐用性のバランスが良いタイプです。
普及率が高いため実績も多く、迷ったときに選ばれやすい“オールラウンダー”です。
長距離ランナー:フッ素系
価格は上がりますが、15年以上のロングスパンで外壁を守れる選択肢となります。
汚れが付きにくく、美観を保ちたい方や、将来の塗り替え回数を減らしたい方に好まれます。
最強クラス:無機系
無機成分を多く含むため、紫外線や酸性雨に強く、20年以上の持続力が期待できるタイプです。
初期費用はかかりますが、長期的な資産価値維持を考える人には向いています。
新世代の選択:ラジカル制御型
従来のシリコン塗料よりも劣化因子(ラジカル)に強く、価格も比較的手頃です。
ここ数年で注目度が高まり、コスパと耐久性のバランスを両立させたい人に選ばれています。
外壁材による耐久性の違い
外壁の寿命は、塗料のグレードだけでなく「もともとの素材」によっても左右されます。
同じ塗料を塗っても、ベースとなる外壁材の特性によって劣化スピードやメンテナンスの仕方が変わるのです。そのため、素材を知ることはとても大切です。
モルタル壁
昔ながらの工法で、職人がコテで仕上げるため風合いに味わいがあります。ただし乾燥や気温差で細かなひび割れが入りやすく、そこから雨水が浸入するリスクが高いのが難点です。
美観だけでなく雨漏り防止のためにも、定期的に点検と補修が欠かせません。とくに、寒冷地では凍結融解の影響でクラックが進行しやすいため注意が必要です。
窯業系サイディング
現在の戸建住宅でもっとも採用率が高い素材です。工場で成形されるためデザインやカラーが豊富で、モダンな外観を演出できます。
ただしパネル同士のつなぎ目に充填されているシーリング材が弱点で、ここが劣化すると雨水侵入の原因になります。塗装よりも早い段階でシーリングが傷むことが多いため、外壁全体ではなく「目地だけの部分補修」を数年ごとにおこなうケースもあるのです。
金属サイディング
ガルバリウム鋼板など金属系の外壁材は、近年人気が高まっています。軽量でスタイリッシュ、さらに耐久性も高めですがサビが大敵です。
沿岸部や多湿地域ではとくに腐食リスクがあるため、防サビ効果のある塗料や定期的な洗浄が欠かせません。ただし正しくメンテナンスすれば、30年以上長持ちする例もあります。
ALCパネル
「軽量気泡コンクリート」と呼ばれる素材で、断熱性・耐火性に優れています。ビルや大型住宅にも使われますが、吸水性が高く、そのままでは水を含みやすいのが弱点です。
そのため、表面を塗装で保護することが必須条件です。塗膜が切れると一気に水を吸い込み、内部劣化が進むため、他の外壁よりも「防水性能」を重視したメンテナンスが必要となります。
施工段階で耐久性を左右するポイント
耐久性を決めるのは塗料だけではありません。むしろ「職人の施工品質」が大きな比重を占めます。
以下のポイントをおさえておくと、業者まかせにしすぎずに主体性のある施工を進めていけます。
- 下地処理の徹底
高圧洗浄でカビや汚れを落とし、ひび割れを補修してから塗ることで塗膜がしっかり密着。
- 塗布回数の順守
下塗り→中塗り→上塗りの3工程を省略せずおこなうことが基本。回数を減らすと耐久性は半減する。
- 乾燥時間の確保
工程ごとの乾燥が不十分だと剥がれや浮きの原因に。工期を急ぎすぎる業者は要注意。
- 気象条件を考慮
雨や強風の日はもちろん、真夏や真冬の極端な気温下での施工も仕上がりに影響する。
メンテナンスで寿命を延ばす方法
工事が終わっても、日常のちょっとしたケアで耐久年数は大きく変わります。
- 2〜3年ごとの点検
チョーキングや小さなクラックを早めに補修。放置すると補修範囲が広がり費用増に直結。
- 定期的な水洗い
ホースで汚れを落とすだけでも藻やカビの繁殖を防げる。高圧洗浄機は強すぎると塗膜を傷めるので注意。
- シーリングの確認
サイディングの継ぎ目に使われるシーリング材は塗装より先に劣化しやすい。早めの打ち替えが重要。
- 台風や大雨の後のチェック
破損や浮きを放置すると雨漏りや内部腐食につながるため、災害後は必ず点検を。
耐久性を損なうNG行為
外壁を長持ちさせたいと思うなら、正しいメンテナンスをおこなうことはもちろんですが、実は「やってはいけない行動」を避けることも同じくらい大切です。
せっかく高性能の塗料を使い、丁寧な施工をおこなっても、間違った扱い方や誤った自己流の補修を繰り返してしまうと本来の耐久性が十分に発揮されません。
それどころか、想定よりも早く劣化が進んでしまうことがあるのです。一見すると手間やコストをおさえられるように思えても、結果的に余計な出費や大規模な再工事を招くケースも少なくありません。つまり「良かれと思ってやった行動」が、外壁の寿命を縮めてしまう落とし穴になるのです。
以下のNG行為を事前に把握しておきましょう。
- DIYでの補修を繰り返す(塗膜が重なりムラや剥離の原因に)
- 汚れを放置(苔や藻は塗膜の劣化を早める)
- 不適切な洗浄(強い洗剤や高圧洗浄機の乱用は塗膜を傷める)
- 安さだけで業者を選ぶ(工程を省略され、結局持たないケースが多い)
業者選びで失敗しないために
外壁の寿命は施工業者の腕に左右されます。以下の点を確認しましょう。
- 見積もりに「下地処理」「塗布回数」が明記されているか
- 保証期間やアフターサービスがあるか
- 実績や口コミが確認できるか
- 地元で長く営業しているか
耐久性の高い外壁塗装はオムラにおまかせください
耐久性を意識して施工や手入れをおこなえば、10年どころか15年、20年と長く住まいを美しく保つことも可能です。逆に、自己流の補修や業者選びの失敗など、ちょっとした判断ミスが寿命を縮め、余計な出費につながることもあります。
だからこそ「どうせまた塗り替えるから…」ではなく、長期的に安心して暮らせる外壁計画を立てることが大切なのです。
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