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無機フッ素塗料の魅力と注意点|外壁塗装で失敗しないための選び方

無機フッ素塗料の魅力と注意点|外壁塗装で失敗しないための選び方

💬「せっかく外壁を塗り替えるなら、できるだけ長く持たせたい」

💬「無機フッ素って聞くけど、他の塗料と何が違うの?」

💬「費用は高いって本当?後悔しない選び方を知りたい」

高性能な塗料だからこそ魅力がある一方、注意点を知らずに選ぶと「高額なのに思ったより早く劣化した」という失敗をすることもあります。失敗回避には正しい知識が必要です。

今回のお役立ちコラムでは、無機フッ素塗料を納得して選べる判断材料になるようにわかりやすくお話していきます。

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無機フッ素塗料とは?|“無機”と“フッ素”の融合

外壁用の塗料にはさまざまな種類がありますが、その中でも無機フッ素は「無機成分」と「フッ素樹脂」という、異なる性質を持つ素材を掛け合わせたハイブリッドタイプです。

無機成分の特性

無機とは、ガラスや鉱物のように自然界に存在する“安定した物質”を指します。紫外線や高温にさらされても変質しにくく、燃えにくいのも特徴です。

外壁の塗料に取り入れることで「石やセラミックのように色あせしにくい強さ」を発揮します。

フッ素樹脂の特性

一方でフッ素は、表面に水や汚れを寄せつけにくい性質を持っています。

たとえばフライパンのテフロン加工をイメージするとわかりやすく、外壁に施工すれば雨水が自然に汚れを流し落とし、長期間ツヤを保てるのが強みです。

2つを融合した“鎧”のような塗料

この2つの特性を組み合わせた無機フッ素塗料は、まさに「石の安定性」と「フッ素の撥水性」を両立した存在です。表面は硬く守りが固いのに、見た目は美しく汚れに強い。まるで外壁に鎧をまとわせるようなイメージです。

最大の魅力は、20年前後の耐久性が期待できることです。従来主流だったシリコン(10〜12年程度)や、一般的なフッ素塗料(15〜18年程度)を超える長寿命を実現できる点にあります。

魅力(メリット)|無機フッ素が選ばれる理由

魅力(メリット)|無機フッ素が選ばれる理由

無機フッ素塗料がここまで注目されているのは、単に「新しい塗料だから」ではありません。従来の塗料ではカバーしきれなかった弱点を補い、外壁をより長く、美しく守れる性能を備えているからです。

とくに「できるだけ塗り替え回数を減らしたい」「外観の美しさを長期間キープしたい」と考える人にとっては、有力候補となる存在です。ここでは、多くの住宅で選ばれている理由を具体的に見ていきましょう。

1. 圧倒的な耐久性

無機フッ素塗料の魅力の中心は、なんといっても「長持ちする」点です。一般的なシリコン塗料が10年前後、フッ素塗料が15年前後での再塗装が目安とされるのに対し、無機フッ素なら15〜20年のスパンで外壁を守れるケースも少なくありません。

「子どもが小学生のうちに塗り替えたら、次は成人式の頃まで不要」といった具合に、ライフイベントをまたげるレベルの長寿命なのです。結果的に塗り替え回数が減るため、長期的に見れば費用面でも大きなメリットにつながります。

2. 自然環境に負けない耐候性

紫外線・酸性雨・排気ガス・潮風など、外壁が直面するダメージ要因は地域によってさまざまです。

無機フッ素は

「紫外線で色あせない」

「海風でもサビにくい」

「都市の汚染物質にも強い」

というトータル防御力を持っています。つまり、北海道から沖縄まで全国の気候に対応できるポテンシャルを持った塗料だといえるのです。とくに沿岸部の塩害対策や、強い日差しの地域で高評価を得ています。

3. セルフクリーニングで外観を保つ

塗膜表面が“親水性”を持つため、雨が降ると水の膜が汚れを包み込み、自然に洗い流してくれます。いわば「外壁に自動洗車機能がついている」ようなイメージです。

これにより、黒ずみや苔がつきにくく、掃除の手間が減ります。忙しい共働き世帯や、掃除が苦手な人にとっては生活目線での大きなメリットです。

4. 美しい外観を長期間キープ

無機フッ素はツヤ感が長く続くのも特徴です。塗り替え直後の“ピカピカ感”が数年で失われにくく、10年経っても高級感ある印象を維持できます。

デザイン性を重視する住宅や店舗では「見た目が古びない」という価値がとくに重宝されます。外観を美しく保つことは、住まいの資産価値を維持することにも直結するのです。

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注意点(デメリット)|見落としがちなポイント

注意点(デメリット)|見落としがちなポイント

無機フッ素塗料は確かに高耐久で魅力的な選択肢ですが、良いところだけではありません。どんな塗料にも必ず弱点や注意すべき点があり、それを理解せずに選んでしまうと「想定外の費用がかかった」「思った仕上がりと違った」という失敗につながります。

とくに無機フッ素は高額な塗料だからこそ、導入前にデメリットも冷静に把握しておくことが大切です。ここでは、見落とされやすい注意点を整理してお伝えします。

1. 初期費用が高い

無機フッ素は「一度塗れば長持ち」という安心感がある反面、最初にかかるコストは高めです。30坪前後の住宅であれば100〜150万円ほどになるケースが多く、シリコン塗料に比べて20〜40万円近く高くつくこともあります。

つまり「すぐに出す金額」は重く感じやすいのです。ただし10〜15年ごとに塗り替える場合と比べれば、長期的にはトータルコストを抑えられるケースが多く、“先払い型の投資”と考えるのがポイントです。

2. 硬さゆえのひび割れリスク

無機成分は石やガラスのように安定している分、柔軟性が低いのが弱点です。建物は地震や温度差でわずかに動くため、それに追従できないと表面にクラック(ひび割れ)が入ることがあります。

とくに、木造住宅や地盤が軟らかいエリアでは注意が必要です。塗料自体が弱いのではなく、「硬すぎるがゆえに追従性が足りない」という性質を理解して選ぶことが大切です。

3. 職人の技術が必要

無機フッ素は高性能だからこそ施工難易度が高めです。下地処理が不十分だったり、塗布の厚みが均一でなかったりすると、せっかくの性能が十分に発揮されません。

実際に「高価な塗料を使ったのに数年で不具合が出た」という失敗事例の多くは、塗料ではなく施工側の問題です。依頼前には「施工実績」「工程の説明」「保証の有無」をしっかり確認するのが鉄則です。

4. 誰にでも万能ではない

無機フッ素は万能なように思われがちですが、すべての住宅にベストというわけではありません。たとえば、近々建て替えやリフォームを予定している家には、初期費用の高さが負担になる可能性があります。

また、頻繁に色を変えて外観を楽しみたい人にとっては「長持ちする=デザインチェンジの機会が減る」ことがデメリットになる場合もあるのです。

つまり「長く同じ状態をキープしたい」という人には最適ですが、ライフスタイルや将来の計画によっては他の選択肢のほうが合うこともあります。

費用相場とコスト感覚

無機フッ素塗料の施工費用は、1㎡あたり4,000〜6,000円前後がひとつの目安です。30坪前後の一般的な住宅であれば、約100〜150万円程度になるケースが多く、シリコンや通常のフッ素に比べると高額に感じやすいでしょう。

他の塗料との費用を比較(30坪住宅の目安)をしてみます。

  • シリコン系:70〜100万円前後
  • フッ素系:90〜120万円前後
  • 無機フッ素系:100〜150万円前後

表面だけ見ると「無機フッ素は高い」と思われがちですが、耐用年数を加味して1年あたりのコストで考えると見え方が変わってきます。

1年あたりで見ると、以下のような費用感になります。

  • シリコン(耐用10年):年あたり7〜10万円
  • フッ素(耐用15年):年あたり6〜8万円
  • 無機フッ素(耐用18〜20年):年あたり5〜7万円

初期費用は大きくても、長期間にわたって塗り替えの回数を減らせるため、長い目で見ればむしろ割安になるケースが多いのです。

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業者選びのポイント

業者選びのポイント

無機フッ素塗料は高性能で長持ちするぶん、施工の難易度も高くなります。どんなに優れた塗料でも、塗り方や工程管理が甘ければ数年で劣化してしまうこともあります。

だからこそ「どの業者に任せるか」が耐久性を左右する最大の要素になるのです。

依頼する前に、以下の点をしっかり確認しておきましょう。

1. 下地処理の内容を確認する

外壁は塗料を乗せる前に「素地を整える」ことが欠かせません。

  • 高圧洗浄で汚れやカビを落とす
  • クラックを補修する
  • シーリングを打ち替える

こういった作業をきちんとおこなわないと、どんな塗料も密着せずに早期剥離の原因になります。見積もりの段階で「下地処理にどんな工程が含まれているか」を必ず確認しましょう。

2. 3回塗り工程を守るか

下塗り・中塗り・上塗りの3工程を省略せずおこなうことが基本です。中には、工期短縮やコスト削減のために「2回塗り」で済ませてしまう業者も存在しますが、無機フッ素の性能を十分に発揮させるには規定通りの塗布が不可欠です。

契約時に「3回塗りであること」をきちんと明記してもらいましょう。

3. 保証やアフターサービスの有無

耐用年数が長い塗料だからこそ、保証や点検体制の充実度が重要です。施工直後は問題がなくても、数年経過すると不具合が見えてくることがあります。

工事保証が5年なのか10年なのか、無料点検が含まれるのか、契約前に細部までチェックすることで安心感が大きく変わります。

4. 無機フッ素の施工実績があるか

無機フッ素は従来塗料より扱いが難しく、慣れていない職人が施工すると性能を活かしきれない可能性があります。

過去にどのような住宅や建物で施工してきたのか、写真や事例を見せてもらうと安心です。とくに「沿岸部での施工実績」「大規模住宅での使用経験」など、環境条件の近い事例があると信頼度が高まります。

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無機フッ素塗料での塗装をご希望ならオムラにおまかせ!

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無機フッ素塗料は、高価なランクにあることから耐久性も機能面も申し分ないように思えてしまいますが、選び方を間違えないことが大切です。そのためにも、実績豊富で塗料の知識と取り扱いに長けた業者を選びましょう。

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)では、高品質な塗料を取り扱っております。優良施工店でしか取り扱いができない塗料もございますので、最適なものをご提案いたします。診断やお見積もりは無料です。お気軽にお問い合わせください。

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