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中東情勢によるナフサ不足で外壁塗装はどうなる?下関市で今知っておきたいこと
2026年05月29日(金)

「そろそろ外壁を塗り替えようと思っていたのに、なんだか塗料が値上がりしているらしい……」という方も多いのではないでしょうか。
2026年春以降、中東情勢の悪化を背景に「ナフサ不足」が深刻化し、塗料・シンナー・シーリング材の価格が急騰。大手メーカーが相次いで値上げや出荷制限を発表し、塗装業界全体に影響が広がっています。
とはいえ、「ナフサ」と聞いてもすぐには外壁塗装と結びつかない方も多いはずです。この記事では、ナフサ不足がなぜ塗装工事の費用や工期に影響するのか、そして下関市で塗装を検討中の方が今何をすべきかをわかりやすく整理します。
なぜナフサが不足しているのか——中東情勢との関係

日本はこのナフサの原料となる原油の約94%を中東に頼っています。中東の産油国から日本へのタンカー航路は、ペルシャ湾の出口にあたる「ホルムズ海峡」を必ず通過します。この海峡はイランとオマーンの間に位置する、幅わずか数十kmの細い航路で、近年の地域情勢の緊張から通過リスクが急上昇しています。
2026年3月には、このリスクを背景にナフサの市況価格がわずか2週間で1トンあたり600ドル台後半から約1,100ドルへと急騰しました。5月時点の国産ナフサ価格は数ヶ月前の約2倍(約125,000円/kL)という水準に達しています。
さらに深刻なのは、日本のナフサ民間在庫が約20日分しかない点です。燃料油と異なりナフサは石油備蓄法の対象外のため国家備蓄がなく、中東からの供給が滞れば即座に国内産業へ影響が波及します。
ナフサ不足が塗料やシンナーに影響する理由
「ナフサ不足」と聞いても、外壁塗装との関連がすぐにはピンとこない方も多いかもしれません。じつは住まいを守る塗料・シンナー・シーリング材は、すべてナフサを出発点とする石油化学製品から作られています。

仕組みを簡単に説明します。ナフサを工場で高温処理(熱分解)すると、エチレン・プロピレン・トルエン・キシレンといった化学物質に変わります。これらが塗装材料の原料になります。
塗料の樹脂(アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素系):エチレン・プロピレン由来
シンナー(塗料の希釈に使う溶剤):トルエン・キシレン由来
シーリング材(目地やサッシ周りの防水材):プロピレン由来のシリコン・変成シリコン系
ナフサが不足すると、これらの化学物質の生産量が落ち込み、塗料・シンナー・シーリング材のすべてが値上がり・品薄になります。2026年に入ってから大手塗料メーカー各社が相次いで価格改定を発表しており、その幅は以下のとおりです。
■ 製品カテゴリ別の値上がりの目安
【塗料全般(油性・水性を問わず)】
10〜30%
【シンナー】
50〜80%(メーカーにより異なる)
【シーリング材・防水材】
30〜50%
特にシンナーの値上がりが激しく、塗装業者の間では「通常の半分しか仕入れられない」「1社あたり1缶までの制限がかかっている」という状況も報告されています。
外壁塗装・屋根塗装の費用に影響する可能性
前のセクションで触れた原材料価格の上昇は、塗料や副資材の仕入れ価格にも影響しており、外壁塗装・屋根塗装の費用にも影響が出る可能性があります。

値上がりの実際の幅は以下の要因によって変わります。
・使用する塗料のグレード(フッ素・シリコン・ウレタンなど)
・シンナーの使用量(油性塗料はシンナーが必須、水性塗料は不要または少量)
・外壁・屋根の面積や劣化の状態
・施工会社の仕入れルートや現時点の在庫状況
また、費用だけでなく工期への影響も出ています。特定の塗料が品薄になり「工事を受注しても着工が遅れる」「希望の塗料が選べず別製品への変更が必要になる」というケースが実際に起きています。なお、水性塗料はシンナーをほとんど使わないためシンナー不足の影響を受けにくい反面、塗料本体の価格は油性と同様に上昇しています。
下関市で塗装を検討中の方が注意したいこと

下関市で外壁塗装・屋根塗装を検討されている方は、現在の状況をふまえて以下の点を意識しておくことが重要です。
劣化のサインを見逃さない
外壁塗装の塗膜が劣化した状態で放置すると、雨水が浸入しやすくなり、外壁材や構造体の傷みが加速します。そうなると塗装だけでは対処できなくなり、外壁の張り替えや構造補修といった大規模な工事が必要になります。資材が不安定な今の状況では工期が遅れるリスクもあるため、劣化が進んでから慌てて依頼するより、早めに動くほうが結果的にコストを抑えられます。
下関市は海に近いエリアも多く、塩分を含んだ潮風による外壁・屋根の劣化が内陸部より早く進みやすい環境です。「前回の塗装から何年経ったか」だけでなく、今の状態を専門家に診てもらうことが大切です。
早めに見積もりを取得する
ナフサ不足による資材価格の上昇は、今後もしばらく続く可能性が高い状況です。「まだ先でいい」と先延ばしにしていると、同じ工事内容でも数ヶ月後には費用が大きく変わっていたという事態になりかねません。
外壁や屋根に気になるサインがある場合は、早めに現地調査と見積もりを依頼することをおすすめします。
不安な時期こそ見積もり内容と工事時期の確認が大切
見積もりを取得したら、契約前に以下の項目を業者へ確認しておくことでトラブルを防げます。
見積もりの有効期限を確認する
資材価格が変動しやすい今の状況では、見積書に記載された金額の有効期限の確認が重要です。期限を過ぎると資材価格の変動を理由に金額が変わる場合があります。また「材料費が変動した場合の対応方針」もあわせて聞いておくと安心です。
使用する塗料と材料確保の状況を確認する
「希望の塗料が使えるか」「材料は現時点で確保できているか」「入手できない場合の代替品はあるか」を契約前に確認しましょう。誠実な業者であれば現在の資材状況を正直に説明した上で、代替案も含めて提案してくれます。工事開始時期についても、材料の入荷待ちで着工が遅れる可能性があるかどうか確認しておくと、スケジュールのズレを防げます。
複数社の見積もりを比べる
仕入れルートや在庫状況は業者によって大きく異なります。同じ工事内容でも提示金額や選べる塗料が変わることがあるため、複数社に見積もりを依頼して比較することが有効です。価格だけでなく「施工実績の数」「アフターフォローの内容」も確認するとよいでしょう。
下関市の住まいの塗装は早めにご相談ください

株式会社オムラは、創業35年以上・下関市を中心に5,000件以上の施工実績を持つ塗装専門会社です(プロタイムズ下関店)。建築士や外装劣化診断士が在籍しており、現地調査から見積もり・施工・定期点検によるアフターサポートまで一貫して対応しています。
ナフサ不足による資材価格の上昇が続く今、「いつ依頼するか」「どの塗料を選ぶか」の判断はこれまで以上に重要です。株式会社オムラでは、現在の資材調達の状況をふまえた上で、住まいの状態と予算に合わせた最適なプランをご提案しています。
「外壁にひび割れや色褪せが出てきた」「前回の塗装から10年以上経っている」「まだ急ぎではないが一度診てもらいたい」、どのようなご状況でも構いません。まずはお気軽にご相談ください。
執筆者/監修者

代表取締役会長
大村龍雄
職人歴:20年
資格一覧:
二級建築士、一級塗装技能士、建築仕上診断士、一級防水施工技能士、外装劣化診断士、防犯環境診断士、耐震技術認定士、二級土木施工管理技士、有機溶剤作業主任者、安全衛生責任者
二級建築士、一級塗装技能士、外装劣化診断士など数多くの資格を持ち、塗装職人経験は20年。
日々、外壁塗装の現地調査やご提案やお家の水回りのリフォームのご相談に対応しております。
塗装・リフォーム工事は工事完了後からがお客様との本当のお付き合いの始まりです。
10年後20年後にもお客様に喜んでいただく為にアフターフォローまでトータルの高品質をご提供し続けていきます。
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