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外壁のひび割れ(クラック)幅0.3mm以上は要注意!症状別の塗料と補修工法の選び方

外壁塗装に関することをサイトで調べていくと、「クラック補修」「0.3mm以上」「Uカット処理」「フィラー」など、聞き慣れない言葉が出てくることがあります。

特に、幅0.3mm以上のひび割れを指摘されると、「すぐに補修が必要なのか」「塗料だけで直るのか」と不安になる方もいるでしょう。ひび割れは、放置すると雨水の浸入や内部の劣化につながることもあり、外壁塗装を検討するタイミングで見直したい重要なポイントです。

この記事では、0.3mm以上のひび割れを見つけたときの考え方症状に応じた補修工法塗料を選ぶ際に確認したいポイントを解説します。見積もりや塗料の説明を受けている方が、補修の必要性や工事内容を判断するためのヒントとして、お役立てください。

 

幅0.3mm以上のひび割れは、塗る前に補修方法を確認する

幅0.3mm以上のひび割れが外壁に見つかったとき、まず大切なのは「塗料選び」ではなく「補修方法」を確認することです。塗料を上から塗るだけでは、内部で進行している劣化を止められないケースがあります。

 

クラックとは? 0.3mm以上が目安とされる理由

クラックとは、外壁に生じるひび割れのことです。塗装業界では、幅0.3mmという数値が一つの目安として扱われています。

幅0.3mm以下のひび割れは『ヘアークラック』と呼ばれ、髪の毛ほどの細さで、外壁の深部には達せず、表面近くにとどまるケースが多いです(深さ4mm以下が目安)。

 一方、幅0.3mm以上のひび割れは「構造クラック」と呼ばれ、建物の構造的な動きや外壁材の劣化によって発生する深刻なひび割れの可能性があります

ただし、幅0.3mm以上だからといって、必ず構造クラックであるとは限りません。あくまでも「専門家に状態を確認してもらいたい目安の一つ」として捉えることが大切です。

ちなみに、ひび割れの幅を正確に測るには、ホームセンターで数百円程度で購入できる「クラックスケール」という道具が便利です。ご自宅のひび割れ幅が気になる場合は、一度測ってみるとよいでしょう。

 

同じ幅でも、深さや原因によって必要な補修は異なる

見た目の幅が同じでも、ひび割れの深さや発生原因はそれぞれ違います。

たとえば、乾燥収縮によって表面近くだけに発生したひび割れと、地震などの外力で内部まで到達したひび割れでは、必要な補修方法がまったく異なります。

基礎部分では、幅0.3mm以上・深さ4mm以上のひび割れは「貫通クラック」とも呼ばれ、内部の鉄筋にまで達している可能性があるため、雨水の浸入や鉄筋の錆につながる恐れがあるのです。外壁材の種類(窯業系サイディング、ALC、モルタルなど)によっても、ひび割れの発生原因は変わってきます。

このように、同じ幅のひび割れでも背景が異なるため、塗装工事の前に「なぜこのひび割れが発生したのか」「どこまで進行しているのか」を確認しないといけません。

 

塗料を選ぶ前に、補修内容を決めることが重要

外壁塗装の見積もりを受け取ると、塗料名やグレードに目が行きがちです。しかし、ひび割れがある外壁では、塗料の性能を発揮させる前に「下地の補修」が欠かせません。

補修が不十分なまま塗料を上塗りしても、ひび割れが再発したり、塗膜が早期に剥がれてしまうことがあります。塗料の耐用年数を活かすためにも、まずはひび割れに合った補修方法を決め、そのうえで塗料を選ぶ流れが大切です。

※塗膜 =塗料が乾いてできる膜。

 

ひび割れは「場所・広がり・種類」を見て判断する

出典: 外壁のひび割れを発見したら行う3つのステップ! | 外壁塗装ジャーナル

幅だけを見て、ひび割れの危険度を判断することはできません。自宅のひび割れを確認するときは、どこに・どのように発生しているかを合わせて見ることが判断のカギになります。

 

発生している場所を確認する

ひび割れの発生場所によって、進行しやすさや原因が変わってきます。特に注意して見ておきたいのは、以下のような箇所です。

窓やドアのまわり(開口部)
建物の動きによる負荷が集中しやすい
外壁の角部分
地震などの揺れによる力が加わりやすい
外壁のつなぎ目(目地)
シーリング材の劣化によって発生しやすい

開口部周辺のひび割れは、建物に構造的な負荷がかかっているサインである可能性があります。0.3mm以下のヘアークラックであっても、こうした場所に発生している場合は、拡大する前に一度専門家に確認してもらうと安心です。

 

ひび割れの本数と広がり方を確認する

ひび割れが一本だけなのか、複数箇所に広がっているかも重要な判断材料です。

狭い範囲に複数のひび割れが集中している場合や、以前補修した箇所が再び割れているような場合は、外壁材そのものが劣化している可能性があります。

また、ひび割れが進行しているかどうかを確認するには、次のような方法があります。


スマートフォンで写真を撮って日付を記録し、数週間〜数ヶ月後に再撮影して比較する

ひび割れの両端にマスキングテープで印をつけ、テープを超えて伸びていないか確認する

ひび割れが現在も広がっている場合は、建物の動きや外壁材の劣化が続いている証拠です。早めに専門家へ相談する判断材料にできます。

 

外壁本体のひび割れか、シーリングのひび割れかを見分ける

外壁のひび割れと一口にいっても、外壁材そのものにひびが入っているケースと、外壁と外壁の間にあるシーリング材が劣化してひび割れているケースがあります。

窯業系サイディングの場合、板と板のつなぎ目にシーリング材が使われています。新築時に使用したシーリング材は約10年で劣化してひび割れが発生することが多く、この場合は塗装工事の際にシーリング材の打ち替えが必要です。

※窯業系サイディング =セメントと繊維質を混ぜて成形した外壁材。

出典: 外壁シーリング材のトラブル完全解説|汚染・ひび割れ・膨れの原因と対策を事例別に紹介 | AP ONLINE

一方、外壁本体そのものにひび割れが入っている場合は、フィラーのすり込みやUカット処理などの補修が検討されます。「どこがひび割れているのか」を分けて考えることで、必要な工事内容が見えてきます。

 

塗料は、補修内容を決めてから選ぶ

ひび割れがある外壁では、状態に合う補修を行なったうえで、下地や外壁材に合う塗料を選ぶことが重要です。塗料名やグレードだけで判断すると、期待した耐久性が得られないケースもあるため、注意しないといけません。

 

症状に応じて検討される補修方法

ひび割れの状態によって、検討される補修方法は変わります。代表的な工法を簡潔にまとめました。

微弾性フィラーのすり込み
0.3mm以下のヘアークラックに対して、塗装工事の際に下塗り材(微弾性フィラー)で補修する方法です。ひび割れ箇所に微弾性フィラーをすり込み、上塗り材を塗布することで、ひび割れを表面化させないように保護します。
シーリング材のすり込み
0.3mm以下のひび割れに対して、シーリング材をすり込んで追従させる応急処置的な補修方法です。
Uカットシール工法
0.3mm以上の構造クラックに対して、電動工具でひび割れ箇所をU字型にカットし、プライマーを塗布した後、シーリング材を充填する工法です。ひび割れの進行を抑える効果が期待できます。
シーリング材の打ち替え
シーリング材そのものが劣化・ひび割れしている場合に、既存のシーリング材を撤去して新しく打ち直す工事です。

どの工法が最適かは、ひび割れの幅・深さ・場所・外壁材の種類によって異なります。一律に判断できるものではないため、診断結果をもとに検討することが大切です。

※微弾性フィラー =微弾性のある下地調整材。
※プライマー =下地と上塗り材を密着させる下塗り材。

 

補修後の塗料選びの流れ

補修が終わったら、下地との密着性を高める下塗り材を選び、そのうえで外壁全体の状態や希望に合わせて上塗り塗料を選ぶ流れが基本です。

上塗り塗料には、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料など、さまざまなグレードがあります。耐用年数や汚れにくさ、価格帯が異なるため、「あと何年その家を持たせたいか」というライフプランに合わせて選ぶことが大切です。

たとえば、長く住まいを守りたい場合は耐用年数が長いフッ素塗料や無機塗料、美しさを保ちたい場合は低汚染性の機能がある塗料、コストと機能のバランスを重視する場合はシリコン塗料などが選択肢になります。

 

見積書で確認したい項目

補修内容と塗料の妥当性を判断するために、見積書では以下の項目が具体的に記載されているかを確認しましょう。

補修箇所
どこに、何本のひび割れがあるか
補修工法
フィラーすり込み・Uカット工法・シーリング打ち替えなど
使用材料
シーリング材の種類、塗料の名称、缶数
塗装工程
下塗り・中塗り・上塗りの各工程と塗料名
塗装面積
㎡単位で明記されているか

「外壁補修一式 ○○万円」といった曖昧な記載では、何にどのくらいの費用がかかっているかが判断できません。詳細な内訳が記載されている見積書は、塗装会社の透明性を示す一つの指標にもなります。

 

診断結果と見積もりの根拠を確認して相談先を選ぶ

ひび割れ補修の相談先を選ぶ際は、外壁全体の状態を確認したうえで、補修が必要な理由と工事内容を丁寧に説明してもらえるかがポイントになります。

 

相談先を選ぶときに確認したいこと

信頼できる塗装会社かどうかを見極めるには、次のような点を確認するとよいです。


ひび割れの幅だけで判断せず、外壁全体の状態を診断してくれるか

診断結果を写真付きの報告書として提出してくれるか

補修が必要な理由を、根拠をもって説明してくれるか

見積書の内訳が詳細に記載されているか

保証やアフターフォロー体制が整っているか

「今すぐ補修しないと大変なことになる」と過度に不安を煽ったり、契約書と伝えずにサインを迫るような塗装会社には注意が必要です。落ち着いて工事内容を確認できる相手を選ぶことが、後悔しない補修につながります。

 

建物診断の重要性

外壁のひび割れを正しく判断するには、専門知識を持った有資格者による建物診断が欠かせません。外装劣化診断士の資格を持つスタッフが在籍している塗装会社であれば、より的確な診断が期待できます。

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)の公式ホームページでは、「お家の健康診断」の詳細や、外装劣化診断報告書に関する案内を確認することが可能です。診断内容や報告書のイメージを事前に把握したうえで、相談を検討することができます。

 

見積もりの根拠を確認する

見積書を受け取ったら、金額の総額だけでなく、工事内容の根拠を確認しましょう

塗装面積が「外装リフォーム図面」などで正確に算出されているか、使用する塗料の缶数まで記載されているか、補修工事と塗装工事がそれぞれ明確に分けて記載されているかを見ておくと安心です。

複数の塗装会社から見積もりを取って比較する際も、こうした根拠が確認できる見積書であれば、内容を並べて検討しやすくなります。

 

0.3mm以上のひび割れは、補修内容を確認してから塗装を進めましょう

幅0.3mm以上のひび割れは、早めに状態を確認したい目安の一つです。

ただし、幅だけで原因や必要な工事を断定することはできません。ひび割れの場所・広がり・深さ・外壁材の種類・周辺の劣化状況を踏まえたうえで、補修工法と塗料を選ぶ流れが大切です。

塗料の選択も、補修内容が決まってからが本来の順序です。見積書では、補修箇所・工法・使用材料・塗装工程が具体的に記載されているかを確認し、工事内容の根拠を把握したうえで判断しましょう。

判断に迷う場合は、まず建物診断を受けて、外壁全体の状態と必要な補修内容を確認することをおすすめします。

株式会社オムラ(プロタイムズ下関店)では、外装劣化診断士による建物診断や、詳細な見積もりのご提案を行なっています。下関市で外壁のひび割れや外壁塗装についてお悩みの方は、お気軽にお問い合わせください。

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